恋愛はチームプレイ


恋愛は1対1ではない

若いカップルの別れ話によくあるシチュエーション。
ファミレスなどで女性2人に対し、男性1人。女性は1人がうつむいたまま、だんまり。
この、ただ泣いている女性が別れたい本人であり、謎の第三者である付き添いの友人が、男に対して、あーだこーだまくし立て、別れ話に決着をつける。
こうなると、男は状況が飲み込めぬまま、納得できなくても受け入れるしかない。
いにしえより伝わる、非常に良くできたフォーメーションである。

チームプレイとは

敏腕営業マンから聞いた話だが、ここぞという商談の際は、2人もしくは3人のチームを結成して戦場へ臨むそうだ。
あらかじめ役割分担を決めておき、取引先相手に舞台さながら大立ち回りを演ずる。
その際、とても重要なルールを決めておく。

【最後のカードは、自分で切らない】

例えばこうだ。料金や納期など肝心要の話をする際は、前フリだけ別の人間に説明させる。
「本日は現場を一番理解している会計の担当を連れてきました。弊社本気の料金設定を徹底的に煮詰めてきましたので、その見積り、内訳を彼から説明させていただきます」…その後本命の営業マンが口説き落とすというシナリオである。
さらに、翻訳や設計など個別のアピールポイントがあったとしても、決して自分からはアピールしない。「実は、彼は外国語も堪能でして、つきましては御社海外特許の案件に関してもお役に立てるかと…」という流れで、仲間から説明してもらう方が、対外相手への印象は格段に良い。
「ヤアヤア我こそは…!」などと自分からしゃしゃりでない事がポイントである。
日本の商習慣に根付いている、一つの商談テクニックである。

みんな感覚で理解している

さて、勘の良い皆様はもうお気づきだと思われるが、何が言いたいかというと、上記チームプレイの構図は恋愛にも当てはまる側面があるという事である。
さりげない風の噂で伝わってくる「どうもアイツ、君の事が気になるらしいよ」という便りは、中々どうして頭から離れないものである。

皆さんがよく知っているチームプレイがもう一つあるのでお話しよう。
カウンターバーにて。
女性が一人寂しく飲んでいると、ダンディーなマスターから注文した覚えのないカクテルが。
「あちらのお客様からです」

これも古典か都市伝説かと言っていいくらいの連携術だが、人間の心理をうまく突いたシステムであるからこそ世に広まっているのであろう。

人は第三者からの評価で判断する

日本人の気質だと言えるのが、こういった「自ら主張しない美徳」である。この21世紀の現代においても、日本人の根底にはこの美学が存在しているように思える。
したがって、自慢や過度な主張は「慎みがない」と一蹴される訳である。

こういった状況になると力を持ち出すのが、第三者の意見だというところが面白いところ。
人から聞いた評判というものは、不思議と抵抗がない。口コミサイトの隆盛がそれを如実に物語っている。
この構造さえしっかり押さえておけば、この仕組みがあなたの味方になるのも時間の問題である。
己のアピールポイントは、第三者を経由するべし。である。

さあ、自分のチームを結成しよう

このお話に目を通してくれたあなたは、早速自分のチームメンバーのスタメン選びに思いを巡らせていることだろう。
大いに結構だが、できれば最後のアドバイスを聞いて欲しい。
それは、「あなたのチームに親友や親しすぎる間柄の人間がいるならば、必ず外すべきである」という事。
チームというのは、ミッション遂行に向けて一丸となって邁進していくものである。言わばビジネス的な信頼感を元にメンバー構成を行なっていくべき案件なのだ。仲がいいからだとか、馬が合うからだとか、感情に左右されやすい曖昧な関係性は、失敗もしくは破綻する最も多い原因なのである。
仲が良いからついついおせっかいで、口出し・手だしをしてしまうと、本来のさりげないアピールというゴールをいつの間にか見失ってしまうのである。そういった経験はないだろうか?
恋愛という感情を動かすべき関係性において、邪魔になってしまうのも、また感情なのである。

少し寂しい言い方だが、適度な距離感のある、お互いがミッション達成へ向けて最短距離で動けるメンバーで構成して欲しい。
では、あなたのチームがミッション達成できることを祈って、グッドラック!

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